情報セキュリティマネジメント試験 問題集

情報処理技術者試験 情報セキュリティマネジメント試験(SG)対策シラバス Ver.4.1・試験要綱 Ver.5.6 準拠

情報セキュリティマネジメント試験の日本語問題集。全180問に解説つき。

情報セキュリティマネジメント試験 無料問題 9 / 10 ・ 分野4: 情報セキュリティマネジメントの計画,情報セキュリティ要求事項に関すること

R社は、社員40名の通信販売会社である。先月、受注サーバがマルウェアに感染し、2日間受注が止まった。 〔受注サーバの対策(感染前)〕 ・ウイルス対策ソフトを入れ、定義ファイルは毎日自動で更新していた。 ・インターネットからの受注を受けるため、外部と直接通信できる場所に置いていた。サーバから外部への通信は制限していなかった。 ・管理者のログインは、ID とパスワードだけで行っていた。 〔感染の後に分かったこと〕 ・感染したマルウェアは新種で、感染の時点の定義ファイルでは検知できなかった。 ・マルウェアは感染した直後から外部のサーバと大量に通信していたが、それに気付く仕組みが無かった。 ・マルウェアは、受注画面の入力欄から送り込まれていた。 ・管理者のアカウントが不正に使われた形跡は無かった。受注サーバでは、USB メモリも電子メールも使っていない。 受注サーバのリスク対応策として、〔感染の後に分かったこと〕を踏まえて追加するものとして、最も適切なものはどれか。

  1. メールの添付ファイルを、受け取る前に検査する
  2. 管理者のログインに、多要素認証を加える
  3. 不審な通信を見つけて遮断する対策を重ねる
  4. サーバの USB ポートを、使えないよう制限する
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正解: C

正解の理由
R社の受注サーバでマルウェアを止める技術的対策はウイルス対策ソフトの1つだけで、新種のマルウェアはそこで検知できなかった。そのあとマルウェアは外部と大量に通信していたが、外部への通信を制限しておらず、気付く仕組みも無かったため、2日間止まるまで被害が広がった。ウイルス対策ソフトとは性質の違う、不審な通信を見つけて遮断する対策を重ねておけば、1つ目の対策をすり抜けても次の段階で気付き、被害を抑えられる。サイバーセキュリティ経営ガイドラインは、重要業務を行う端末・サーバー等には複数の技術的対策を実施していることを、リスクに効果的に対応する仕組みのチェック項目に挙げている。

違う選択肢
「管理者のログインに、多要素認証を加える」… 多要素認証は、管理者のアカウントを他人に使われないための対策である。今回は管理者のアカウントが不正に使われた形跡は無く、マルウェアは受注画面の入力欄から送り込まれていた。認証を強くしても、今回の経路にも、感染後に気付けなかったことにも効かない。
「サーバの USB ポートを、使えないよう制限する」… USB メモリを経路とする持込みを防ぐ対策である。受注サーバでは USB メモリを使っておらず、今回の経路でもない。
「メールの添付ファイルを、受け取る前に検査する」… 電子メールを経路とする感染を防ぐ対策である。受注サーバでは電子メールを使っておらず、今回のマルウェアは受注画面から入っている。

押さえどころ
1つの対策には必ずすり抜けがあるので、重要なサーバには、入口で止める対策と、入られた後に気付いて止める対策のように、性質の違う対策を重ねる。どれも正しい対策に見えるときは、事例の中で「どの経路で入り、何ができなかったために被害が広がったか」を特定し、そこに効くものを選ぶ。

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