情報処理安全確保支援士試験 午前 問題集

情報処理安全確保支援士試験(SC)科目A-1・科目A-2(旧 午前Ⅰ・午前Ⅱ)対策試験要綱 Ver.5.6・シラバス 追補版(科目A-2)Ver.4.0・応用情報技術者試験シラバス Ver.7.2 準拠

情報処理安全確保支援士試験 午前の日本語問題集。全180問に解説つき。

情報処理安全確保支援士試験 午前 無料問題 8 / 10 ・ 分野5: 科目A-2 ネットワーク

IPv6 の端末が、同じリンク上にある別の端末の IPv6 アドレスは知っているが、その端末のリンク層アドレス(MAC アドレス)をまだ知らない。RFC 4861 に照らして、リンク層アドレスを知るための動作として適切なものはどれか。

  1. ICMPv6 の近隣要請を、リンク上の全ノードマルチキャストアドレス(ff02::1)宛てに送り、受け取った全ノードが自分宛てかどうかを調べて、該当する端末が応答する
  2. ICMPv6 のルータ要請をリンク上のルータ宛てに送り、ルータがルータ広告で、問い合わせた相手の端末のリンク層アドレスを知らせる
  3. ICMPv6 の近隣要請を、相手のアドレスから作る要請ノードマルチキャストアドレス宛てに送り、相手の端末は近隣広告をユニキャストで返す
  4. IPv4 と同じ ARP の要求を Ethernet のブロードキャストで送り、相手の端末が ARP の応答で自分の MAC アドレスを返す
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正解: C

正解の理由
RFC 4861 は、ノードはアドレス解決を、相手にリンク層アドレスを返すよう求める近隣要請(Neighbor Solicitation)をマルチキャストで送って行うとしている。近隣要請は、相手のアドレスの要請ノードマルチキャストアドレス宛てに送られ、相手はユニキャストの近隣広告(Neighbor Advertisement)で自分のリンク層アドレスを返す。1往復のパケットで、送り手と相手の両方が互いのリンク層アドレスを知ることができる。

違う選択肢
「ICMPv6 の近隣要請を、リンク上の全ノードマルチキャストアドレス(ff02::1)宛てに送り、受け取った全ノードが自分宛てかどうかを調べて、該当する端末が応答する」… 近隣要請を使う点はよいが、宛先は全ノードではなく、相手のアドレスから作る要請ノードマルチキャストアドレスである。そのアドレスに加入しているのは、下位の桁が同じアドレスを持つ一部のノードだけなので、無関係なノードの処理が減る。全ノードに送るのは、IPv4 の ARP でのブロードキャストと同じ負担になる。
「IPv4 と同じ ARP の要求を Ethernet のブロードキャストで送り、相手の端末が ARP の応答で自分の MAC アドレスを返す」… IPv6 には ARP もブロードキャストアドレスも無い。IPv4 の ARP が担っていたアドレス解決は、近隣探索(Neighbor Discovery)の ICMPv6 のメッセージで行い、宛先にはブロードキャストではなくマルチキャストを使う。
「ICMPv6 のルータ要請をリンク上のルータ宛てに送り、ルータがルータ広告で、問い合わせた相手の端末のリンク層アドレスを知らせる」… ルータ要請とルータ広告は、リンク上のルータや、アドレスの自動設定に使うプレフィックスなどを知るためのメッセージである。同じリンク上の相手のリンク層アドレスは、ルータを介さずに、近隣要請と近隣広告のやり取りで直接知る。

押さえどころ
近隣探索は、IPv4 の ARP・ICMP のルータ発見・ICMP リダイレクトの働きを ICMPv6 の5つのメッセージ(RS・RA・NS・NA・リダイレクト)にまとめたものである。アドレス解決は NS と NA、ルータの発見とプレフィックスの取得は RS と RA で行う。IPv6 にはブロードキャストが無く、マルチキャストで必要なノードにだけ届ける。

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