情報処理安全確保支援士試験 午前 無料問題 5 / 10 ・ 分野3: 科目A-1 ストラテジ系
ある部品メーカーの強みは、熟練の技術者が長年の取引の中で身に付けた、顧客ごとの細かな調整のノウハウである。同じ経験を積むには長い年月と大きな費用がかかるため、競合する会社がすぐに同じ水準に届くことはない。VRIO 分析で、この強みの特徴を最も直接に表す問いはどれか。
- Imitability(模倣可能性)
- Value(経済的価値)
- Rarity(希少性)
- Organization(組織)
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正解: A
正解の理由
VRIO 分析は、経営資源を経済的価値(Value)・希少性(Rarity)・模倣可能性(Imitability)・組織(Organization)の四つの問いで評価する。競合する会社が同じ経験を積むのに長い年月と費用がかかり、すぐには同じ水準に届かないという特徴は、模倣が難しいかを問う Imitability に当たる。
違う選択肢
「Value(経済的価値)」… Value は、その経営資源が、機会を生かしたり脅威を退けたりするのに役立つかという問いである。調整のノウハウが顧客に評価されることはこれに関わるが、設問が述べているのは、同じ水準に届くのに年月と費用がかかる点である。
「Rarity(希少性)」… Rarity は、その経営資源を持つ企業が少ないかという問いである。今持っている企業が少なくても、他社が容易に手に入れられるなら強みは長続きしない。設問は、手に入れることの難しさを述べている。
「Organization(組織)」… Organization は、その経営資源を生かすための組織の体制や仕組みが整っているかという問いである。ノウハウをまねる難しさそのものを問うものではない。
押さえどころ
価値があり、希少で、模倣が難しく、それを生かす組織があるほど、その経営資源は長続きする競争優位の源になる。長年の経験の積み重ねや、社内の人の結び付きの中にあるノウハウは、形が見えにくく、まねるのに時間がかかるので、模倣が難しい資源の典型である。