LPIC-1 Exam 101 問題集

Linux Professional Institute LPIC-1 101試験(101-500)対策公式 Exam Objectives Version 5.0(101-500)準拠

LPIC-1 Exam 101の日本語問題集。全180問に解説つき。

LPIC-1 Exam 101 無料問題 10 / 10 ・ 分野4: Devices, Linux Filesystems, Filesystem Hierarchy Standard

あるディレクトリに、ls -l でリンク数 1 と出るファイル data.txt がある。ln data.txt hard.txt と ln -s data.txt soft.txt を実行したあと、rm data.txt を実行した。rm の直前の data.txt のリンク数と、rm のあとに cat soft.txt を実行した結果の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. リンク数は 3、cat soft.txt は中身を表示できる
  2. リンク数は 3、cat soft.txt は中身を表示できない
  3. リンク数は 2、cat soft.txt は中身を表示できない
  4. リンク数は 2、cat soft.txt は中身を表示できる
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正解: C

正解の理由
ハードリンクは同じ i ノードに付けた別の名前で、1つ作るごとにリンク数が1つ増える。ln data.txt hard.txt でリンク数は 2 になる。シンボリックリンクは、たどる先のパス名を中身に持つ別のファイルで、data.txt のリンク数は増やさない。rm data.txt で名前が1つ消えても、hard.txt が同じ i ノードを指しているので中身は残る(リンク数 1)。soft.txt はもう無い data.txt という名前を指すので、たどれない壊れたリンク(dangling link)になり、cat はファイルが無いとして失敗する。

違う選択肢
「リンク数は 3、cat soft.txt は中身を表示できない」… cat の結果は合っている。リンク数に数えられるのは、同じ i ノードを指す名前(ハードリンク)だけである。soft.txt は data.txt という名前を指すだけで、data.txt のリンク数は増やさないので 2 になる。
「リンク数は 2、cat soft.txt は中身を表示できる」… リンク数は合っている。soft.txt が持っているのは data.txt という名前の文字列で、中身そのものではない。名前が消えると soft.txt はたどれず、中身が hard.txt に残っていても表示できない。
「リンク数は 3、cat soft.txt は中身を表示できる」… 2つとも違う。シンボリックリンクはリンク数を増やさず、名前をたどる仕組みなので、data.txt が消えると壊れる。中身は hard.txt から読める。

中身が消える時点
ファイルの中身が解放されるのは、リンク数が 0 になり、どのプロセスも開いていないときである。ハードリンクには「元」と「写し」の区別が無く、ls -li で見ると同じ i ノード番号が並ぶ。壊れた soft.txt は、同じ場所に data.txt を作り直せば、またたどれるようになる。

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