ITパスポート試験 無料問題 2 / 10 ・ 分野1: ストラテジ系
生成AI を業務に使うにあたり、RAG(検索拡張生成)の活用を検討している。AI事業者ガイドライン(第1.2版)が、RAG の活用などによって期待されるとしていることとして適切なものはどれか。
- 学習済みのパラメータを更新して、生成AI を特定の業務に合わせ込むこと
- 回答の収束を抑え、コンテンツの多様性や独創性を高めること
- ハルシネーションの抑制や、出力の過程と根拠の透明性の向上
- 生成物に透かしを入れて、AI が生成したものであることを示すこと
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正解: C
正解の理由
AI事業者ガイドライン(第1.2版)の注は、RAG(検索拡張生成)の活用等により、ハルシネーションの抑制や出力過程・根拠の透明性向上等が期待されていると書いている。ガイドラインは推論の説明で、RAG 等を介して外部の知識を補った情報がプロンプトなどと合わせて推論に用いられると書いている。回答の根拠になる文書を外から取り込むので、もっともらしいが事実と違う出力(ハルシネーション)を抑え、どの情報を基に答えたかを示しやすくなる。
違う選択肢
「学習済みのパラメータを更新して、生成AI を特定の業務に合わせ込むこと」… ガイドラインは、AI 提供者や AI 利用者がファインチューニングや再学習を行う場合は、AI 開発者と同様に安全性の担保に努めることが重要だと書いている。RAG はパラメータを更新せず、推論のときに外部の知識を補う方法で、合わせ込みの学習とは別である。
「回答の収束を抑え、コンテンツの多様性や独創性を高めること」… ガイドラインの注は、RAG を活用した場合には生成AI による回答の収束が加速する可能性が高いため、コンテンツの多様性・独創性を必要とする業務では RAG の活用が適切ではない場合もあることに留意が必要だと書いている。多様性を高めることは、RAG に期待されていることとして挙がっていない。
「生成物に透かしを入れて、AI が生成したものであることを示すこと」… 生成物であることを示す透かしは、ガイドラインが、生成物の利用に人間の判断を介在させるための工夫の例として挙げているものである。RAG の効果として挙げたものではない。
注意点
RAG は推論のときに外部の知識を補う方法で、学習済みのパラメータを更新するファインチューニングとは別である。シラバスは AI を利活用する上での留意事項の用語例にハルシネーションを挙げている。