通関士試験 問題集

通関士試験 対策(選択式・択一式・計算式・申告書作成)2026年7月1日現在施行の法令に準拠

通関士試験の日本語問題集。全244問に解説つき。

通関士試験 無料問題 4 / 10 ・ 分野3: 関税法(船舶及び航空機・保税地域・運送・収容及び留置)

貨物の収容(関税法第81条から第83条まで関係)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。すべてを選びなさい。

  1. 収容の効力は、収容された貨物のほか、その貨物から生ずる天然の果実にも及ぶ
  2. 収容の解除を受けるには、収容課金を納付すればよく、収容に要した費用を納付する必要はない
  3. 収容課金の額は、収容された貨物の価格と収容期間を基準として政令で定める
  4. 収容は、裁判上の仮差押えや仮処分がされたときは、その執行を妨げられ、民事の保全の手続が優先する
  5. 税関長は、収容された貨物の引取りが確実であると認めるときは、収容の解除の承認をする義務を負う
正解と解説を見る

正解: A・E

正解の理由
正しい記述は次の2 つで、すべてを選んだときだけ正解になる。
〇 「収容の効力は、収容された貨物のほか、その貨物から生ずる天然の果実にも及ぶ」
関税法第81条第1項は、「収容の効力は、収容された貨物から生ずる天然の果実に及ぶものとする」と定める。収容した貨物から生じた果実も、あわせて税関の収容の下に置かれる。
〇 「税関長は、収容された貨物の引取りが確実であると認めるときは、収容の解除の承認をする義務を負う」
関税法第83条第2項は、「税関長は、収容された貨物の引取が確実であると認められるときは、前項の承認をしなければならない」と定める。引取りが確実なら、承認するかどうかを選べるのではなく、承認する義務がある。

違う選択肢
「収容の解除を受けるには、収容課金を納付すればよく、収容に要した費用を納付する必要はない」… 関税法第83条第1項は、収容された貨物の解除を受けようとする者は「収容に要した費用及び収容課金を税関に納付して税関長の承認を受けなければならない」と定める。費用と課金の両方を納め、そのうえで税関長の承認を受ける。
「収容課金の額は、収容された貨物の価格と収容期間を基準として政令で定める」… 関税法第82条は、収容された貨物には「貨物の種類、容積又は重量及び収容期間を基準として政令で定める額の収容課金を課する」と定める。基準は貨物の種類と、容積か重量と、収容期間であり、貨物の価格は基準に入っていない。
「収容は、裁判上の仮差押えや仮処分がされたときは、その執行を妨げられ、民事の保全の手続が優先する」… 関税法第81条第2項は、「収容は、裁判上の仮差押又は仮処分によつてその執行を妨げられない」と定める。税関の収容は、民事の保全処分より優先して執行される。

押さえどころ
収容した貨物の扱いは関税法第81条から第83条が定める。収容の効力は天然の果実に及び、裁判上の仮差押えや仮処分でも執行は止まらない(第81条)。収容課金は、貨物の種類、容積か重量、収容期間を基準に政令で額を決める(第82条)。解除は、収容に要した費用と収容課金を納め、税関長の承認を受ける。引取りが確実なら税関長は承認しなければならない(第83条)。第81条は留置にも準用される(第88条)。

通関士試験の演習アプリ(無料10問・全問は解錠で)へ

問題集(note)を見る